ガラス撥水剤の効果を最大限引き出し長持ちさせる2018.06.10

いよいよ6月に入り、雨の日が多くなるシーズンに本格的に突入しました。

「雨の日のドライブは見えにくくて不安に感じる」という方も多いと思いますが、実際雨の日のドライブでは、晴天時と比較して交通事故の発生件数が約4倍とも言われています。(2016年 首都高調べ)

その原因のひとつとして“視界不良”があげられます。ガラス表面に雨滴が張り付き、光の乱反射で視界を悪化させ、見えにくく感じることがその要因です。

そんな雨天ドライブの“見えにくい”を解決するのが「自動車ガラス撥水剤」。
ガラス表面の凸凹をガラス撥水剤が埋め、雨が弾かれてコロコロの水玉となって風圧で吹き飛び、雨が降ってもクリアな視界が確保できます。
このガラス撥水剤、現在では新車登録時のオプションとしてメニュー化されるほどの市民権を得ておりますが、もちろんご自身でも大きな手間を掛けることなく施工することができます。

そこで、おススメするのはガラス撥水剤『ガラコ』。
“雨を弾いて、よく見える”雨天ドライブの必需商品として、多くのドライバーにご支持をいただいています。
スプレータイプ、シートタイプ、ウォッシャータイプ、ワイパータイプなど、使用シーンや持続させたい期間などで、様々なタイプの商品がありますが、水ハジキの性能と持続期間のバランスがとれているのは、塗り込みタイプの商品となります。
基本的には付属のフェルトでガラスに塗りこみ、拭き取るだけの作業でしっかりとした効果が得られるのですが、施工作業時にほんのひと手間を加えることで、水ハジキも持続期間もぐんと伸ばすことができます。
そのひと手間というのが「下地処理」。

ガラス撥水剤はガラス素材に対し、強固に密着し被膜を作ります。そのため、ガラス表面に油膜や汚れなどの異物が付着していると、ガラス撥水剤の定着が阻害され、結果ガラス撥水剤の本来の効果を引き出すことができないことがあります。
そこで大事になってくるのが、そういった異物を取り除く「下地処理」。
油膜や汚れをクリーニングするというひと手間を加えることで、ガラス撥水の効果をグンと高めることができます。

今回使用するのはこちらの『ガラコ ぬりぬりコンパウンド』。
ガラスに固着した頑固な油膜を除去するために専用に開発された2種類の特殊研磨剤を採用し、効率的に油膜を除去します。また、長期間にわたって撥水力を発揮するフッ素系のガラスコーティング剤もクリーニングすることができ、無垢に近い状態のガラスに戻すことができる商品です。

それでは、使い方です。
ガラスに残っている砂や泥汚れなど異物がある場合には事前に除去しておきます。
また、ガラスが濡れている状態では液剤が薄まって適切な効果が得られませんので、しっかり乾燥させておきます。
ボトル先端の透明カバーを外し、フェルト部分をガラス面に押し当てて、本体を握って液を出しながらしっかりとガラスの表面を磨いていきます。

液剤が乾かないように液量を調節しながら、液の弾きがなくなるまで磨きます。
下の写真では、右の方が液を弾いている状態。この弾きが無くなるようにしっかりと磨いていきます。

液剤が弾かなくなったら油膜が除去できたサイン。
確認しながらガラス全面をクリーニングします。

全面のクリーニングが完了すれば、水でガラス面に油膜クリーナーを残さないようキレイになるまで液剤を洗い流してください。

もし、洗い流している際に、下の写真のように水を弾く部分があった際は、その部分だけ同じ作業を行い、キレイに除去します。

この作業を確実に実施することが、後に施工するガラコの仕上がりを決めるものとなりますので、ご注意ください。

クリーニングが完了したガラスに水を掛けてみます。
ガラス表面の油膜や古い撥水剤などが除去され、水がベターっと張り付くように流れていくのが分かります。

その後、ガラス表面の水を拭き上げ、ガラス面をしっかり乾燥させます。

ガラスの下地処理が完了したところで、ガラス撥水剤のガラコを施工します。
今回使用するのはこちらの『ぬりぬりガラコデカ丸』。

従来商品と比較して、ヘッドの面積が2倍以上、内容量は60%UPのビッグサイズで、ガラス面積の大きいミニバンやSUVなどにもオススメです。
下の画像は左が『ぬりぬりガラコデカ丸』、右が『ぬりぬりガラコ ハヤデキ』。そのサイズの差がお分かり頂けると思います。

それでは、塗っていきます。
キャップをはずし、ガラスにフェルトを押し付け、ボトルを軽く握るようにして液剤を出しながら、隙間が無いようにガラス表面に塗り込んでいきます。

塗り込む時はフェルトをガラスに押し付けるようなイメージで、ガラス表面を直線的に塗り込んでください。
せっかく丁寧に下地処理を行っても、肝心のガラコに塗り残しがあるとその部分だけ水を弾きません。縦・横と2度塗りすることで、塗り残しや塗りムラをなくし、強固にガラス撥水剤の被膜を形成することができます。下地処理後、初めてガラス撥水剤を塗り込む際は、2度塗りがおススメです。

もれなく塗り終えた後、5~10分ほど乾燥させます。

写真のように、白く乾燥したのを確認してから固く絞った濡れタオルで白いムラを取るように拭き上げます。
※商品によっては乾いたタオルで仕上げる商品もありますのでご注意ください。
キレイな面を出しながら、ムラを残さないよう作業してください。
拭いてもムラが取れず仕上がりにくい時は、乾燥が十分でない可能性があります。また、このような状態で拭き上げると、液剤のガラスへの反応が十分でなく、水ハジキも弱く仕上がることがありますのでご注意ください。

施工が完了したのがこちら。

適切に仕上がると、ガラスには全くムラや曇りがない状態となります。
それでは、水をかけてみます。

ご覧のように、かかった水が躍るようにフロントガラスを滑り落ちていきます。
走行時は、降りかかる雨が瞬時にピンピンの水玉となり、フロントガラスへの風圧で吹き飛ばされます。夏場に発生しやすい“ゲリラ豪雨”でも、必要以上にあわてることなく視界の確保が可能です。

なお、ガラコを施工したガラスが汚れてきたときや、撥水効果の低下が気になり始めたら、ガラス撥水剤の効果を落とすことなくお手入れができる専用のクリーナー『お手入れガラコ』をお試しください。

フラップを開け、シートを取り出してサッと拭くだけで、汚れを落としながら撥水効果を補修することが可能です。

今回ご紹介したように、ガラス表面の油膜や汚れなどを落とす下地処理をしてからガラス撥水剤を施工することで、ガラス撥水剤がしっかりと定着し、高い撥水効果を発揮することができます。
また、定期的にガラス表面のメンテナンスをすることで撥水効果を持続させ、雨の日もクリアな視界でドライブが可能となります。

雨が多くなるこれからの季節、みなさんも是非お試しください。